ArchiCAD GDLで机をつくてみる①
今回は、座標変換をいろいろ試してみます。
前回までに使ってきた
Block
を組み合わせて形を作る方法の例として、簡単な机を作ろうと思います。イメージする机は、画像のようにとてもシンプルなもので、左下の角を原点とし、高さ、幅、奥行きがパラメータで可変になるように設計します。脚のサイズも可変式にします。目標イメージ |
パラメータは以下のように設定してみました。
ADDコマンド、DELコマンド
まずは、机の脚を材質も含めて作成していきます。下記のコードのように、add
を使って座標変換を行うことで、位置をコントロールすることができます。今回の原点位置は左下の脚の角なので、そこを基準に考えると、他の3本の脚の位置はコードのようになると思います。
座標計算やベクトルに関する簡単な知識が必要ですが、苦手な方は高校数学を勉強すると良いと思います。ただ、個人的にはネットで検索して調べる力を身につけることをおすすめします(すべての公式を覚えているのは大変なので)。
ちなみに、del
は add
などで変換された座標を元に戻すコマンドです。del 1
で1つ前の座標系に戻すことができ、del 2
で2つ前に戻すことができます。今回の例ではわかりやすくするために、一回一回 del 1
を使って最初の座標系に戻しています。
material mat !脚1 block leg_size, leg_size, height - thin !脚2 add width - leg_size, 0, 0 block leg_size, leg_size, height - thin del 1 !脚3 add width - leg_size, depth - leg_size, 0 block leg_size, leg_size, height - thin del 1 !脚4 add 0, depth - leg_size, 0 block leg_size, leg_size, height - thin del 1
次に天板を付けようとすると、下記のコードのようになります。
!天板 add 0, 0, height - thin block width, depth, thin del 1
これだけで机の3D形状が出来上がります。さらに、サイズは自由に調整可能なので、オブジェクトの設定ダイアログ(Ctrl+T)で数値を変更してみてください。上の画像のように、簡単にサイズを変えることができます。次回はこれにホットスポットをつけてみたいと思います。
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