ArchiCAD 次世代足場GDLの作成~アンチ~

2024年9月4日水曜日

GDL mul prism 足場

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前回は次世代足場の布材について作成しましたが、今回は布板(アンチ)を作成したいと思います。幅490mmと240mmのアンチを、梁間方向のサイズ(支柱の間隔)に合わせて配置されるようなものを考えます。
布板GDL
布板完成イメージ
!----------------------------------
!アンチ
!----------------------------------
anti_W490 = 490/t		!アンチ幅490
anti_W240 = 240/t		!アンチ幅240
anti_D = 70/t			!支柱芯からの距離
anti_H = 50/t			!アンチ板厚み
マスタースクリプト

!----------------------------------
!アンチ
!----------------------------------
"アンチ":
	add 0, 0, 1.865

	if B > 1.2 then
		addy 0.362
		gosub "490アンチ"
		del 1

		addy 0.857
		gosub "490アンチ"
		del 1
	endif

	if B < 1.2 & B > 0.9 then
		addy 0.580
		gosub "490アンチ"
		del 1

		addy 0.210
		gosub "240アンチ"
		del 1
	endif

	if B < 0.9 then
		addy 0.305
		gosub "490アンチ"
		del 1
	endif

	hotspot A, 0, 0 
	hotspot A, B, 0 
	hotline A, 0, 0, A, B, 0, unid	:unid=unid+1
	del 1
return

"490アンチ":
	addz -anti_H/3

	prism 4, anti_H,
		anti_D, anti_W490/2,
		anti_D, -anti_W490/2,
		A - anti_D, -anti_W490/2,
		A - anti_D, anti_W490/2
	del 1

	gosub "アンチ爪490"
	add A, -0.008, 0
	mulx -1
	gosub "アンチ爪490"
	del 2
return

"240アンチ":
	addz -anti_H/3

	prism 4, anti_H,
		anti_D, anti_W240/2,
		anti_D, -anti_W240/2,
		A - anti_D, -anti_W240/2,
		A - anti_D, anti_W240/2
	del 1

	gosub "アンチ爪240"
	add A, -0.008, 0
	mulx -1
	gosub "アンチ爪240"
	del 2
return

"アンチ爪":
	prism_ 9, 0.008,		
		anti_D, anti_H*2/3, 15,
		anti_D, -0.012, 15,
		ledger_R + 0.002, -0.012, 15,
		ledger_R + 0.002, 0, 15,
		0,0,915,
		ledger_R + 0.002, 180, 4015,
		-ledger_R - 0.002, -0.012, 15,
		-0.035, -0.012, 1015,
		-0.035, anti_H*2/3, 15
	
return

"アンチ爪490":
	addy -anti_W490/2+0.016
	rotx 90
	gosub "アンチ爪"
	del 2

	addy anti_W490/2
	rotx 90
	gosub "アンチ爪"
	del 2
return

"アンチ爪240":
	addy -anti_W240/2+0.016
	rotx 90
	gosub "アンチ爪"
	del 2

	addy anti_W240/2
	rotx 90
	gosub "アンチ爪"
	del 2
return
3Dスクリプト

場合分け

今回は、3Dスクリプトで490サイズの布板と240サイズの布板を、それぞれ別のラベル内で記述しています。さらに、「アンチ爪」というラベルでつかみ金具を表現し、各サイズで呼び出しています。また、「アンチ」ラベルでは、梁間方向の寸法(パラメータ "B")に基づいてアンチサイズの条件分岐を行っています。

  • 梁間方向寸法が1219の場合:490mmのアンチを2枚
  • 梁間方向寸法が914の場合:490mmのアンチを1枚、240mmのアンチを1枚
  • 梁間方向寸法が610の場合:490mmのアンチを1枚

といった具合です。


prismコマンド

prism コマンドは、2Dの多角形の形状を押し出して3Dのプリズム(柱体)を作成するためのコマンドです。このコマンドは、壁や柱などの複雑な形状の3Dモデルを作成する際に使用されます。今回は、つかみ金具の部分と布板の板の部分にこのコマンドを使ってみました。

gosub "アンチ"

unid = 3000

material pillar_mat

gosub "支柱"
add 0, B, 0
gosub "支柱"
del 1

material ledger_mat
add 0, 0, 1.865
rotz 90
gosub "梁間方向布材"
del 2

material anti_mat
gosub "アンチ"

end
3Dスクリプト

足場GDL
部材の集合

上記のコードのように3Dスクリプトでそれぞれの部材を呼び出すと、画像のようなGDLが完成します。かなり足場に近づいてきていると思います。次回は先行ブレースを実装していきたいと思います。


足場関連の記事はこちらから


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