ArchiCAD 次世代足場GDLの作成~布材~

2024年9月3日火曜日

GDL revolve ruledsegmented 足場

t f B! P L
前回は次世代足場の支柱について作成しました。今回は布材について考えていきます。サイズは桁行方向で1829、1524、1219、914、610の5種類、梁間方向で1219、914、610の3種類とします。また、後で異なるサイズを追加しやすいように構成していきたいと思います。
次世代足場 布材
布材完成イメージ

!----------------------------------
!布材設定
!----------------------------------
ledger_R = 43/(2*t)		!布材半径
ledger_D = 78/t		!支柱芯からの距離
マスタースクリプト

values "ZZYZX", 1.9	!支柱サイズ

values "A", 1.829, 1.524, 1.219, 0.914, 0.610	!桁行方向サイズ
values "B", 1.219, 0.914, 0.610		!梁間方向サイズ
パラメータスクリプト

"梁間方向布材":
	material ledger_mat
	hotspot 0, 0, 0
	revolve 2, 360, 1+2+4+8+16+32,
		ledger_D, ledger_R, 0,
		B - ledger_D, ledger_R, 0

	gosub "布材爪"
	add B, 0, 0
	mulx -1
	gosub "布材爪"
	del 2
return

"布材爪":
	rotx 90
	cutpolya 6, 1, 0,
		0, 0.005, 15,
		0.055, 0.005, 15,
		0.06, 0.001, 1015,
		0.06, -0.001, 15,
		0.055, -0.005, 1015,
		0, -0.005, 15
	del 1
	
	revolve 6, 360, 1+2+4+8+16+32,
		0.025, 0.018, 0, 
		0.027, 0.020, 0,
		0.042, 0.020, 0,
		0.071, 0.020, 0,
		0.076, 0.018, 0,
		ledger_D, 0.018, 0
	cutend

	!楔
	ruledsegmented 4, 1+2+4+16,
		0.03, -0.002, 0.03, 0,
		0.04, -0.002, 0.03, 0,
		0.035, -0.002, -0.03, 1000,
		0.03, -0.002, -0.03, 0,
		0.03, 0.002, 0.03,
		0.04, 0.002, 0.03,
		0.035, 0.002, -0.03,
		0.03, 0.002, -0.03
return
3Dスクリプト

revolveコマンド

今回は、筒状の形状を作るために revolve コマンドを使ってみました。このコマンドは、指定した断面形状を軸の周りに回転させることで3D形状を生成します。陶芸でろくろを使って壺などを作るときのイメージを持つとわかりやすいと思います。
revolveコマンドイメージ

ruledsegmentedコマンド

ruledsegmented コマンドは、頂点数が同じ2つの断面形状を指定し、それらを結ぶ面を生成するために使用されます。今回は、このコマンドを楔の部分に使用しています。
ruledsegmentedコマンドイメージ

パラメータ"A"、"B"、"ZZYZX"

パラメータリストを見ると、ABZZYZX というパラメータがデフォルトで含まれています。これらは、下の画像のように情報ボックスからコントロールすることができます。また、パラメータスクリプトで values コマンドを使って選択肢を作成すると、情報ボックス上でも選択式として表示されることがわかります。
情報ボックスによるパラメータ変更

material pillar_mat

gosub "支柱"
add 0, B, 0
gosub "支柱"
del 1

material ledger_mat
add 0, 0, 1.865
rotz 90
gosub "梁間方向布材"
del 2

end
3Dスクリプト

ちなみに、前回作成した支柱と組み合わせて、3Dスクリプトで上記のように記述すると、画像のように門型を作ることができます。これは、梁間方向の寸法(パラメータ "B")が選択式になっているため、選択を変更すると門型のサイズも自動的に変わるようになっています。

次回はアンチについて考えていこうと思います。

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