新規パラメータの追加
ささらと踏面の作成
以下のコードを3Dスクリプト上に書くことで、イメージのような3D形状が出来上がります。
マスタースクリプト
- !----------------------------------
- !階段
- !----------------------------------
- stairs_D = 100/t !支柱芯からの距離
- stairs_num = 8 !段数
- riser_H = 1.9/stairs_num !蹴込み高さ
- tread_W = 1.829/stairs_num !踏面幅
マスタースクリプトには4つの変数を定義しています。蹴込みの高さと踏面幅は段数から換算しています。
3Dスクリプト
- !----------------------------------
- !階段
- !----------------------------------
- "階段":
- add 0.04, 0.1, 0.05
- roty 90 - atn(1.9 / 1.829)
- gosub "ささら"
- del 2
- add 0.04, 0.55, 0.05
- roty 90 - atn(1.9 / 1.829)
- gosub "ささら"
- del 2
- for i = 1 to stairs_num-1
- add tread_W*i - 0.05, 0.12, riser_H*i
- brick 0.2, 0.43, 0.02
- del 1
- next i
- return
- "ささら":
- brick 0.06, 0.02, sqr((1.829 - stairs_D*2)**2 + 1.9**2)
- return
ささらの作成
階段部分のスクリプトは、「階段」ラベルと「ささら」ラベルに分けて、それぞれ作成しています。ささら部分の作り方は、ブレースを作成した時と同様に、三平方の定理でささらの長さを決定し、アークタンジェントで傾ける角度を求めています。
踏面の作成
踏面は
for
文を使って作成しています。add
コマンド内でマスタースクリプトで定義した変数と i = 1, 2, 3…
を掛け算することで、brick
コマンドで作成した踏面を斜めに連続複写しているイメージです。このような for
文と add
コマンドの組み合わせは、さまざまな場面でよく使います。例えば、鉄筋のスターラップなどをイメージすると分かりやすいかもしれません。同じ形状を連続させるのに非常に便利です。階段がある時の場合分け
最初にも書きましたが、階段の配置条件は、桁行方向の寸法が1829mmであり、梁間方向の寸法が1219mmまたは914mmの場合としています。そのため、以下のようなスクリプトを書くことで、この配置条件に対応できます。
注目すべきは、if dis_stairs then~
の部分です。配置条件を満たした形で階段が表示されるのはもちろんですが、それに伴ってアンチの有無やサイズも変更する必要があるため、このような書き方になっています。
3Dスクリプト
- unid = 3000
- material pillar_mat
- gosub "支柱"
- add 0, B, 0
- gosub "支柱"
- del 1
- material ledger_mat
- add 0, 0, 1.865
- rotz 90
- gosub "梁間方向布材"
- del 2
- material anti_mat
- if dis_stairs & A > 1.8 then
- if b > 0.9 & b < 1.3 then
- addy B
- muly -1
- gosub "階段"
- del 2
- if b < 1.2 then
- add 0, 0.210, 1.865
- gosub "240アンチ"
- del 1
- else
- add 0, 0.362, 1.865
- gosub "490アンチ"
- del 1
- endif
- else
- gosub "アンチ"
- endif
- else
- gosub "アンチ"
- endif
- addz -0.035
- gosub "ブレース"
- addy B
- gosub "ブレース"
- del 2
- end
完成
最後に、完成したGDLがこちらです。梁間寸法を変えると、アンチのサイズが490mmから240mmに変更されるようになっています。また、桁行方向の寸法が1829mm以外の場合は、階段は表示されず、アンチのみが表示される仕組みになっています。
足場GDLの階段 |
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