今回は、端部の足場について考えていこうと思います。前回までに作ってきた足場GDLは、下の画像のように端部の支柱が2本足りていません。また、エンドストッパーやコーナーステップなど、必要な部材が増えることも考えられます。他にも、コーナーの収まりに関しては、ブレースのサイズを変更する必要があるかもしれません。
それらに対応するために、今回の記事を書こうと思うので、一緒に考えていきましょう。
追加したい支柱 |
パラメータの新規作成
足場の端部では、部材の配置パターンが異なるため、新たにパターン選択用のパラメータを追加することにしました。今回は、patternという整数型のパラメータを新規に追加しています。
パラメータリスト |
また、以下のように
values{2}
コマンドを使用して、pattern
パラメータに選択肢を追加します。このコマンドを使うことで、パラメータは整数型でありながら、UI上ではそれに対応する文字列が表示されます。具体的には、1が「端部」、2が「入隅」、3が「その他」と表示されるようになります。values{2} "pattern", 1, "端部", 2, "入隅", 3, "その他"
パラメータスクリプト
それと、今までに書いてきたコードを、"その他"ラベルの中にまとめていきます。
"その他": material pillar_mat gosub "支柱" add 0, B, 0 gosub "支柱" del 1 material ledger_mat add 0, 0, 1.865 rotz 90 gosub "梁間方向布材" del 2 material anti_mat if dis_stairs & A > 1.8 then if b > 0.9 & b < 1.3 then addy B muly -1 gosub "階段" del 2 if b < 1.2 then add 0, 0.210, 1.865 gosub "240アンチ" del 1 else add 0, 0.362, 1.865 gosub "490アンチ" del 1 endif else gosub "アンチ" endif else gosub "アンチ" endif addz -0.035 gosub "ブレース" addy B gosub "ブレース" del 2 return
3Dスクリプト
"端部"ラベル作成
以下のように、端部ラベルを作成することで、エンドストッパー付きの端部を作成することができます。支柱や布材は、前回までに作成したものを使い回しているだけですので、すぐに形にできると思います。
"端部": material pillar_mat gosub "支柱" add 0, B, 0 gosub "支柱" del 1 material ledger_mat rotz 90 add 0, 0, 0.44 gosub "梁間方向布材" add 0, 0, 0.475 gosub "梁間方向布材" add 0, 0, 0.95 gosub "梁間方向布材" del 4 return
3Dスクリプト
端部の3D形状 |
最後に
3Dスクリプトで以下のように記述することで、パターンごとの3D形状を呼び出すことができます。次回は、入隅パターンについて追加していきたいと思います。
unid = 3000 if pattern = 1 then gosub "端部" endif if pattern = 3 then gosub "その他" endif end
3Dスクリプト
パターンを組み合わせてオブジェクトを配置していくと、画像のように表現することが可能です。
組み合わせて配置した様子 |
足場関連の記事はこちらから
なお、基本的なGDLの学習はこちらの教材がおすすめです!
GDLリファレンスがgraphisoftが用意していますが、初見では理解しづらいので、
簡単にまとめられたやさしく学ぶArchiCAD GDLプログラミングという本で基礎をしっかり学びましょう!
また、ココナラでのサポートサービスも始めましたので、
ご活用いただければと思います。
1日GDL作成やArchiCAD関連の相談のります 自分でGDLを作成している方へ【お知らせ】
Xのアカウントを作成しましたので、ぜひフォロー頂けると嬉しいです。
アカウントはこちらから⇨https://x.com/BIM_arekore
世界の建設業従事者、BIM推進者と繋がりたいです。よろしくお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿
何でも気軽にコメントください。