今回は、2D表示を単線で表現することに挑戦します。よく見かける足場計画図をイメージし、以下の画像のような表現を目指します。
まず、2Dスクリプトを確認します。mode2dというブールタイプのパラメータを用意し、if文を使って表示モードを切り替える方法を採用しています。このmode2dパラメータが真のとき、2D表示を単線で行い、偽のときは他の方法で表示する、といった仕組みです。
単線表現には、rect2コマンドやline2コマンドを使って線を描画します。これにより、シンプルかつ分かりやすい足場図を作成できます。
2D表現完成形 |
unID = 2000 if mode2d then rect2 0, 0, a, b line2 0, 0, a, b hotline2 0, 0, a, 0, unID :unID = unID + 1 hotline2 0, b, a, b, unID :unID = unID + 1 hotline2 0, 0, 0, b, unID :unID = unID + 1 hotline2 a, 0, a, b, unID :unID = unID + 1 if dis_stairs then gosub "階段2D" endif else PROJECT2 3,270,3 endif end "階段2D": add2 0, 0.1 line2 0, 0, a, 0 del 1 add2 0, 0.55 line2 0, 0, a, 0 del 1 for i = 1 to stairs_num-1 add2 tread_W*i - 0.05, 0.1 line2 0, 0, 0, 0.45 del 1 next i return
rect2コマンド
line2コマンド
LINE2
コマンドは、2D図面上に直線を描画するためのコマンドです。今回は斜線の部分と階段があった場合にこのコマンドを使用しています。hotline2コマンド
HOTLINE2
コマンドは、ユーザーが2D図面上でインタラクティブに操作できる直線(ホットライン)を描画するために使用されます。このコマンドは、単なる直線の描画だけでなく、ユーザーにとって便利な要素を追加します。具体的には、ホットスポットや寸法測定をサポートし、ユーザーが図形の形状や位置を簡単に操作できるようにします。ホットライン追加した場合 |
ユーザー操作
上記の方法では、オブジェクトの設定画面から表示モードを切り替える必要があり、操作性に少し制約が生じます。例えば、ArchiCADプロジェクト内で単線表記の足場図面と、3D形状を2Dに投影した足場図面の両方を同時に保存することは困難です。これは、ビューごとにパラメータ設定を個別に管理できないため、異なる図面の表示設定を簡単に切り替えることができないからです。
次回は、このような状況に対応できるよう、**MVO(Model View Options)**の設定を追加していきたいと思います。MVOを活用することで、ビューごとに表示モードを細かく制御でき、単線表記や3D投影の表示を簡単に切り替えることが可能になります。これにより、より柔軟で効率的な足場図面の作成が実現できます。
オブジェクトの設定画面 |
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