ArchiCADで仮設計画〜仮囲いオブジェクト〜

2024年10月30日水曜日

extrude GDL gosub project2 仮囲い

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仮設計画で検討すべき項目の一つに「仮囲い」があります。仮囲いにはさまざまな種類があり、現場では用途や敷地、周囲の環境、予算などを考慮して計画する必要があります。今回は、街中でよく見かけるホワイトフラットパネルについて考えてみましょう。

パネル

ひとまずは、パネル部分の形状を作成していきたいと思います。以下のようなパラメータリストを作成し、スクリプトを書いてみると、とりあえずそれらしい形が出来上がり、動画のような状態になります。

3Dスクリプト内の「パネル」ラベルでは、extrudeコマンドを使って3D形状を生成しています。各数値は雰囲気で設定しているので、自由に調整していただけます。あとは、for文で繰り返し処理を行い、パネルを連続的に配置しています。パネルの数はマスタースクリプト内で簡単な割り算により計算しています。

2Dスクリプト内では、project2コマンドを使用して投影を行い、hotspot2コマンドでscopeパラメータを制御できるようにしています。これらのコマンドは以前の記事でも取り上げたので、詳細な説明は省略します。


パラメータリスト


マスタースクリプト
height = 2
panel_W = 0.5
panel_t = 0.003

panel_num = int(scope/panel_W)
parameters panel_num = panel_num

2Dスクリプト
unid = 2000

project2 2, 270, 3

hotspot2 0,0
hotline2 0, 0, scope, 0, unid	:unid=unid+1

hotspot2 0, 	0, unid, scope, 1+128	:unid=unid+1
hotspot2 scope, 0, unid, scope, 2	:unid=unid+1
hotspot2 -1, 	0, unid, scope, 3	:unid=unid+1

3Dスクリプト
unid = 3000

building_material panel_bm
material panel_mat

hotspot 0, 	0, 0, unid, scope, 1+128   :unid=unid+1
hotspot scope, 	0, 0, unid, scope, 2	    :unid=unid+1
hotspot -1, 	0, 0, unid, scope, 3	    :unid=unid+1

for i=1 to panel_num
	gosub "パネル"
	addx panel_W
next i

del panel_num

end

"パネル":
	extrude 24, 0, 0, height, 1+2+4+16+32,
		0, 0, 0,
		panel_W, 0, 0,
		panel_W, -0.016, 0,
		panel_W + 0.008, -0.016, 0,
		panel_W + 0.008, -0.030, 0,
		panel_W - 0.008, -0.030, 0,
		panel_W - 0.008, -0.022, 0,
		panel_W - 0.008 + panel_t, -0.022, 0,
		panel_W - 0.008 + panel_t, -0.030 + panel_t, 0,
		panel_W + 0.008 - panel_t, -0.030 + panel_t, 0,
		panel_W + 0.008 - panel_t, -0.016 - panel_t, 0,
		panel_W - panel_t, -0.016 - panel_t, 0,
		panel_W - panel_t, - panel_t, 0,
		panel_t, - panel_t, 0,
		panel_t, -0.014 + panel_t, 0,
		0.008 + panel_t, -0.014 + panel_t, 0,
		0.008 + panel_t, -0.030 + panel_t, 0,
		0.024 - panel_t, -0.030 + panel_t, 0,
		0.024 - panel_t, -0.022, 0,
		0.024, -0.022, 0,
		0.024, -0.030, 0,
		0.008, -0.030, 0,
		0.008, -0.014, 0,
		0, -0.014,0
return



動画からもわかるように、シンプルなパネルが配置範囲に応じて連続配置され、その枚数をカウントするようにしています。とても簡単なプログラムですが、これを基本として機能を発展させていきたいと思います。


仮囲い関連の記事はこちら


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